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三重総合高校演劇部2021年新歓公演『うさみくんのお姉ちゃん』その②

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『うさみくんのお姉ちゃん』この作品は、中原久典が生みだした多くの作品群の中でも高校演劇における金字塔とも言える作品の一つだとだと思っています。私自身も安心院高校で2公演、三重総合高校でも2018年と2021年に上演しています。以下に2019年に大分豊府高校と合同公演した際にパンフレットに記した文言を転載します。高校演劇界の中でも対極を走っている二人の違いと共通点をまとめたつもりです。

さて、今回は大分県の高校演劇界を代表する大分豊府高校演劇部をゲストに迎えました。ご存じの方も多いと思いますが、豊府高校演劇部、通称『豊劇』は、全国のTOPに君臨した実績を持つ高校演劇界のトップランナーです。質の高い舞台を提供しており、中学校はもとより他県から公演に呼ばれるなど華々しく活躍しています。本校演劇部でも中原顧問の作品のうち、『うさみ君のお姉ちゃん』『みんなの歌』を上演しています。まさに「高校演劇の王道」を走るその舞台は、広く深くどこまでも人間を信じようとする人間愛に満ちた優しいまなざしのもと、人と人との関わりの中で豊かな人間性を描いています。上演後に残る心の温かさは、誰をも希望と笑顔に満ちた優しい気持ちにさせます。その対極をなすのが三重総合高校演劇部、通称『01MOVER MIEゼロワンみえ』です。まさに「高校演劇の異端」を走るその舞台は、広く深くどこまでも人間に対する現実的・懐疑的なまなざしのもと、人と社会とのリアルな関わりの中で困惑し迷走する人間性を描いています。上演後に残る突き刺すような刺激は、場合によっては観る者の心を痛めます。しかし時に激しく心を掴みます。私の言い方で言うならば「刻むってのは傷つけるって事だ。心が痛まないと、傷つかないとダメなんだよ」と思うのです。だから痛むが故に安心を求める気持ちも分からなくは無い。ただ、その痛みの根本に何があるのかを深く洞察することで、人々が紡ぎあって成り立つ社会に対する希望が生まれてくるのだと信じているのです。光が当たれば影が出来る。だからリアルな社会の暗部に目を向けて、そこでもがいている人たちへの共感を込めたエールを送り続けたいと思うのです。用語の解釈違いからくる誤解を恐れずに単純化するならば、性善説を軸とする豊府、性悪説を軸とする三重総合。お互いに競い合いリスペクトし合える関係は幸せなことです。表現は違って両極端のように見えて、実は同じ所に向かっているのです。同じ山頂を目指すルートは違っても目指すべき頂上は同じなのです。その頂から見える風景は何か。それは

「生きる」事への讃歌です。幸せになるための応援歌です。

posted by karencute717lt