山本周五郎日本文学朗読女声短編小説作品紹介時代は太平洋戦争真っ只中の昭和。若い頼子は度重なる空襲警報に身も心もすり減らしていた。防空壕に入ってもその恐怖は増すばかり。しかし、軍需工場へ女学生の挺身隊として通っている妹の康子は、防空壕の中は怖いが、工場の中に居る間は空襲警報が鳴っても怖くなかったという。自分が感じる恐ろしさの正体を、頼子は突き詰めて考えるようになり、そしてとった行動とは・・・。どうぞ最後までお付き合い下さい。出典実業之日本社 山本周五郎著「現代小説集 全集未収録作品集」