月日に開催される鹿児島マラソン。新型コロナの影響で年ぶりの開催です。そんな鹿児島マラソンにある強い思いと共に、スタートラインに立とうとする一人の女性がいます。
歳、女性最高齢ランナーがマラソンを通じて伝えたいこととは…
「まで走ろう」鹿児島市に住む本村佳奈絵さん、歳。今回、フルマラソンに参加する女性ランナーの中で最高齢です。
本村さんにとって、今回の鹿児島マラソンは特別な大会。
「自分への挑戦というと大げさですが」と話す本村さん。
これまで度挑んできたフルマラソンですが今回が人生で最後の挑戦です。
走る姿を通して、伝えたい思いがありました。
何にでも興味を持ち、やると決めたらとことんやる性格だという本村さん。社交ダンスにフラダンス。走ることもそのひとつです。
走り始めたのは歳になってから。天気の良い日は毎日のように近所の決まったコースを走り続けています。
一緒に走る仲間に誘われるうちに、やなど、楽しく走ることを目的とした大会に参加するように。
誰とも競わず、記録にも無関心。走ることの楽しさを感じていました。
「最後の達成感ですかね、走って良かったとか、走れた自分があるというのがね」
本村さんはこう話します。
自分のペースで走り続けてきた本村さん。やると決めたらとことんやる性格が後押しし、年、大きな決断をします。
歳にして初めてフルマラソンへの挑戦。選んだ舞台は、鹿児島マラソンでした。
「夢だったんですよね、フルマラソンって回走ってみたいって」
本村さんはこう振り返ります。
「きつかったですよね。あと何、あと何分と、後ろを追われて、もうぎりぎり、あと分秒でアウト打ち切りというところで完走のメダルがかけられた時はうれしかった。涙が出ましたね」
日々の積み重ねが大きな実を結んだ瞬間でした。完走記念のメダルは宝物です。
メダルを手にした後も、鹿児島マラソンへの挑戦を続けてきた本村さん。しかし、その後の大会では完走することができずにいます。
そして迎える今回の鹿児島マラソン。フルマラソンへは最後の挑戦と決めています。
「大会の日後に歳の誕生日が来ますので、いい節目になるかなと思って。今回が最後と思ってますけど」
還暦を過ぎてから走り始め、歳を目前にしてフルマラソンに挑戦。これまで歩んできた道のりや挑戦する姿を通して伝えたい思いがありました。
「人間本当に可能性があるんだなと。やればできる。やるかやらないじゃないかなと。とにかく何歳になってもスタートできるということですね」
何歳になってもスタートできる。年分の思いを乗せた集大成の走りで、一歩ずつフィニッシュラインを目指します。